ホームページがない飲食店がWeb予約を受ける3つの方法|費用と手間で比べる
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「ネットで予約を受けたいけれど、うちはホームページがないから」——そう言って電話とDMだけで予約を受けている個人店は、まだ多くあります。けれども、Web予約にホームページは必須ではありません。お客さまがお店を見つける場所(Googleマップやインスタ)はすでにあるので、足りないのは「予約を受け付けるページ」だけです。
この記事では、3つの方法を費用と手間で比べたうえで、お店の状況に合わせた選び方を解説します。
まず整理:「入口」と「受け皿」は別もの
Web予約の仕組みは、2つの部品でできています。
- 入口:お客さまがお店を見つけて、「予約したい」と思う場所。Googleマップの店舗情報、インスタのプロフィール、グルメサイトの店舗ページなど
- 受け皿:日時と人数を入れて予約が確定するページ
「ホームページがないからWeb予約ができない」と感じるのは、この2つを1つのものとして考えているからです。実際には、Googleビジネスプロフィールに登録していれば入口はもうあります。インスタで発信していれば、それも入口です。足りないのは受け皿だけで、受け皿はホームページでなくても用意できます。
方法1:自社ホームページを作って、予約機能を付ける
いちばん正攻法に見える方法です。お店のホームページを作り、そこに予約システムを組み込みます。
費用の目安(2026年10月時点の公開情報)
- 制作を依頼する場合:テンプレートを使った簡易なサイトで3万〜10万円程度、オリジナルデザインで10万〜30万円程度。予約機能まで組み込んだ本格的なサイトは30万〜80万円程度
- 自分で作る場合:ホームページ作成サービスの月額プラン(数千円程度)で制作費を抑えられるが、作る時間は自分で出す
- 維持費:サーバー代が月額1,000〜3,000円程度、ドメイン代が年額1,000〜5,000円程度。予約システムを別に使うなら、その利用料(月額1万円前後のものが多い)が加わる
手間:大。制作中のやりとり、公開後の更新、営業時間やメニューの変更も自分で反映する必要があります。
向いている店:ホームページを持つこと自体に目的がある店。たとえば、コース内容や店の考え方をしっかり読んでもらいたい店、貸切や法人利用の問い合わせが多い店です。「予約を受けたいだけ」なら、費用と手間に見合わないことが多いでしょう。
方法2:グルメサイトに載せて、ネット予約を受ける
大手グルメサイトに店舗ページを作り、そのネット予約機能を使う方法です。受け皿と同時に、サイト内で新しいお客さまに見つけてもらえる入口も手に入ります。
費用の目安
- 掲載料:月額0円から始められるプランがある。上位プランは月額制
- ネット予約の手数料(ディナー予約時):来店1名あたりおおむね200円前後(税抜)が相場。サイトごとの金額はグルメサイトの送客手数料まとめで整理しています
手間:小。掲載済みなら、予約機能をオンにして受付枠を設定するだけです。
向いている店:新しいお客さまを増やしたい店。手数料は「見つけてもらう」ことへの対価と考えると納得しやすい費用です。一方で、常連の方がグルメサイト経由で予約しても同じ手数料がかかります。すでにお客さまが付いていて、予約の受け方だけを変えたい店には、割高に感じられることがあります。
方法3:予約ページサービスを使って、Googleマップやインスタに貼る
予約の受け皿だけを用意するサービスを使い、そのURLをGoogleビジネスプロフィールの「予約リンク」やインスタのプロフィールに貼る方法です。入口はお店がすでに持っているものを使い、受け皿だけを足します。
費用の目安
- サービスによって、月額制のものと、月額0円で来店1名ごとの従量課金のものがある
- 制作費はかからない。店舗情報・営業時間・受付枠を自分で登録する
手間:小。入力するのは店舗情報・営業時間・受付枠が中心で、グルメサイトに掲載するときの入力項目と比べても多くありません。登録から公開までスマホで済み、制作会社とのやりとりも発生しません。
向いている店:すでにGoogleマップやインスタからお客さまが来ていて、電話やDMでの予約受付を減らしたい店。予約ページサービスは、グルメサイトのようにサイト内でお客さまを集めてはくれません。入口は自分で持っていることが前提です。
3つの方法を並べて比べる
| ①自社ホームページ | ②グルメサイト | ③予約ページサービス(例:当社の Noren Reserve) | |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 3万〜80万円程度(依頼する場合) | 0円 | 0円のものが多い(Noren Reserve は0円) |
| 毎月の固定費 | サーバー・ドメイン代+予約システム利用料 | 0円〜(上位プランは月額制) | 0円〜(Noren Reserve は0円) |
| 来店1名あたりの費用 | 予約システムによる | ディナー200円前後(税抜)が相場 | 0円〜数十円(Noren Reserve は55円・税込) |
| 新しいお客さまに見つけてもらえるか | 検索で上位に出るまでは難しい | サイト内で見つけてもらえる | 見つけてもらう機能はない。入口は自分で持つ |
| 設定の手間 | 大 | 小 | 小(Noren Reserve はGoogleマップのURLから店舗情報を取り込む) |
| 向いている店 | ホームページ自体に目的がある店 | 新しいお客さまを増やしたい店 | 入口があり、予約の受け方を変えたい店 |
※費用は2026年10月時点の公開情報をもとにした目安です。サービスごとの金額は各社のページで確認してください。
迷ったときの選び方:3つの質問
質問1:すでにグルメサイトに載っていますか?
載っているなら、受け皿はもうあります。悩むのは「手数料に見合っているか」の方で、それはグルメサイトの送客手数料まとめで月間の来店人数から計算できます。
質問2:増やしたいのは「新しいお客さま」ですか、楽にしたいのは「いまのお客さまの予約」ですか?
前者ならグルメサイト(②)。後者なら予約ページサービス(③)です。両方なら、②と③を併用して、常連の方には③の予約ページを案内する、という分け方もあります。
質問3:Googleマップやインスタに、お店の情報はありますか?
あるなら、③の受け皿を用意すれば今週中にWeb予約を始められます。ないなら、まずGoogleビジネスプロフィールに登録して予約リンクを貼るところからです。登録は無償で、お店の入口として最初に整える価値があります。
入口は増やしてよい。受け皿は1つにまとめる
方法を1つに絞る必要はありません。Googleマップとインスタの両方に同じ予約ページを貼れば、入口が2つ、受け皿が1つになります。グルメサイトも併用するなら、入口が3つです。
気をつけたいのは、受け皿が複数に分かれると席の取り合いが起きることです。グルメサイトの予約と予約ページの予約が同じ席に入ってしまう、という形です。入口は増やしても、電話や店頭で受けた予約を含めて、席を押さえる場所は1か所に決めておきます。その考え方は「電話予約とWeb予約のダブルブッキングを防ぐ方法」で解説しています。席を押さえる場所をいまの紙の台帳のままにするか、アプリや予約台帳サービスに移すかは、「飲食店の予約台帳の選び方」で費用と合わせて比べています。
Noren Reserve で受け皿を用意する場合(方法3の例)
Noren Reserve(ノレン リザーブ)は、キャリアストック株式会社が提供する飲食店向けの予約ページです。月額0円・初期費用0円で、GoogleマップやInstagramに貼った予約ページから来店したお客さま1名につき55円(税込)の完全従量課金です。方法3の予約ページサービスにあたり、自社ホームページを持たない個人経営の飲食店向けに作られています。
- アカウントを作成する(店舗名・メールアドレス・パスワード)
- GoogleマップのURLを貼り付けて、店舗情報を取り込む
- 営業時間・時間帯ごとの受付組数・キャンセル期限を設定する(写真とコースは任意)
- 「予約ページを公開する」を押す。その場で公開され、審査や待ち時間はありません
- 予約ページのURLを、Googleビジネスプロフィールの「予約リンク」とインスタのプロフィールに貼る
手順の画面つきの解説は「Noren Reserveの始め方」にあります。
キャンセル、電話・DM・店頭で受けた予約、他社の予約サイト経由の予約は課金対象外です。Webからの予約受付は来店2時間前までで、それより直前のご予約は電話や店頭で受けることになります。ランチ営業で、仕込みや接客中に電話に出られないお店にも向いています。Googleマップでお店を見つけたお客さまが、電話をかけずにそのまま予約できます。只今、リリース記念キャンペーン中につき、2026年12月31日ご来店分までは0円で、課金は2027年1月のご来店分からです。
なお、Noren Reserveにはグルメサイトのようにサイト内でお客さまに見つけてもらう機能はありません。すでにある入口に貼って使う受け皿です。
まずは、入口がどこにあるかを確かめる
ホームページがなくても、Web予約は今週中に始められます。最初にやることは、Googleマップでお店を検索して、店舗情報が出てくるかを確かめることです。出てくるなら、入口はもうあります。あとは受け皿を1つ用意して、そのURLを貼るだけです。